運用継続ポリシーに対応したBCP対策バックアップシステムを再構築。SINET直結のデータセンターサービス
国立大学法人宮崎大学導入事例導入背景
大学全体の情報戦略に適合したシステムの再構築
宮崎大学では、これまでの大学全体の課題を整備した情報戦略策定の機会にあわせ、BCP対策の一環として県内キャンパス間でのバックアップシステム運用から、県外データセンターの活用によるプライベートクラウド化および遠距離間バックアップシステムの再構築を検討されました。
パブリッククラウドとプライベートクラウドとで、それぞれ利用した場合をシミュレーションした結果、大学が求める運用管理に対応可能なパブリッククラウドが限定的であることから、今後パブリッククラウドの活用を検討する上で、プライベートクラウドでのDR環境構築がファーストステップと位置付けられました。
情報基盤センターにて、システム単位の運用継続ポリシーに準ずるランク付けを設定し、オンプレミス環境との冗長化が必須となる最高ランクに属する大学オフィシャルサイト及び学内システム、ユーザデータのバックアップシステムを当社データセンターで再構築しました。
導入ポイント
強固なファシリティスペックと柔軟な運用体制が決め手
■ 3系統受電の電源環境を持つ、SINETに直結したデータセンター
■ 導入検討時から柔軟な対応、支援体制を提供
BCP対策の基準として、南海トラフ地震防災対策推進地域の指定外エリアであることをデータセンター選定時の基本条件に設定。
当社データセンターは、指定外エリアで固い地盤上に立地することに加え、電源環境はリング状経路にて3系統で受電しており、さらにSINET直結であるファシリティスペックが、宮崎大学の運用継続ポリシーに適合となりました。
「システム運用にあたり 100%障害が発生しないと言い切ることは不可能。障害発生時の対応が安定運用の要である。」とのお考えのもと、導入検討時からのサポート対応、体制を選定基準とし、導入検討時における問い合わせ・確認依頼に対する明確な回答、要件に対しては柔軟な運用体制の提案・構築をご評価いただきました。
本番稼動となる運用フェーズにおいては、データセンターの運用に大学のシステム運用を合わせることが、作業および運用効率を低下させる要因になるため、大学のシステム運用に合わせた柔軟な運用体制が必要とされていましたが、且つ安定した運用を提供することが当社の運用基本ポリシーであることから、スムーズな運用体制の構築を実施しました。
SINET に直結したデータセンターであることで、宮崎大学専用として 200M 以上の占有トラフィックの提供を可能とし、バックアップの対象となる学内システムやユーザデータを安全に転送できる SINET 経由のネットワーク環境を構築しました。
導入イメージ
学内オンプレミス環境と当社データセンターとで冗長化したシステム構成に再構築
導入効果と今後
■ 物理的距離を感じない定常運用を開始
■ 大学からの柔軟なアクセスを可能とした堅牢なネットワーク構成を実現
■ ICT環境の整備による充実した学生環境を提供
物理的に目に見える距離にシステムが無くとも、以前から仮想化技術の採用により実機に直接触れる機会がほとんどなかったこともあり、物理的距離を意識することなく、定常運用されています。
有事の際から、定常運用におけるシステムコントロールを考慮し、柔軟なアクセスを可能とした堅牢なネットワーク環境の構築を実現しています。
平成22年度より学生のPC必携化を実施しており、キャンパスの屋内は全てWi-Fi環境が整備されています。
ICT 環境の拡充が学生を取り巻く環境を豊かにするとのお考えのもと、今後一層のシステム整備を検討されています。
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国立大学法人宮崎大学について
- 社名
- 国立大学法人宮崎大学
- 設立
- 1949年